集団走行を安全に楽しむために (中級編)


サイクリングの集団走行において必要なこと、役に立つことを

初級編として紹介させていただいた前回のブログ。
 http://cyclemedia.blog.fc2.com/blog-entry-25.html





初級編では主に自発的に行うことや、注意することについて触れましたが、

中級編は同行する仲間にも気を配る内容になります。



特に集団走行になれてきた人や、 

伴走を務める機会が増えてきた人にシェアしていただければと思います。




もちろん集団走行初心者の方も、初級編と合わせて参考にして下さい。








さて、前回のブログで、集団走行の最も危険な要因は、

前走車で前が見えにくいこと と書きました。



そこで サインや声出し によってそれを補うわけですが、

特に先頭を走る時に注意していただきたい事があります。






先頭や前走者との間が開いた人は、当然 前方の状態が100%見えています。

なので、つい後ろの人からは見えていないことを忘れがちになります。



特に危険なのが次のような場所。




DSCF0360.jpg




先頭の人からは見えていますが、

後ろを走る人には歩道が始まるのが見えません。




DSCF0361.jpg




前の人がサインなどを行わなければ、

突然、目の前に歩道が現れることになります。



最悪、事故につながりますね。




DSCF0362.jpg




ポールや看板などの障害物があったり、 

道路が急に狭くなる場所でも同じ現象が起こります。



後ろからは自分が死角になって、

前方の状況が見えにくいことを 常に意識することが重要です。








また、走行中に意味なく足を止めたり回したりを繰り返す人がいますが、

後ろに人がいる状態では、なるべく常にペダルを回すようにしましょう。




これは渋滞のメカニズムをご存じの方はおわかりでしょうが、

足を止める・・ ということは、車のブレーキランプに匹敵します。


車を運転する人なら、前の車がひんぱんにブレーキを踏むと、

非常に走りづらいことをご理解いただけると思います。




前の人が足を止めると、 後ろの人は減速するのかと思って

無意識に速度が落ちます。


そのわずかな減速が後続につながっていき、

後ろの方では渋滞がおこり、最終的には停車してしまいます。







無意味に加減速を繰り返す行為も、同じように渋滞を引き起こします。


押しては返す波のように、速度の変化を繰り返すこの様な運転を 「波状運転」 といいます。




以上のことから、集団走行では “なるべく一定の速度とリズムでペダルを回し続ける” ことです。






同じ理由から、 減速や停車の合図をする前に足を止めないようにしましょう。


これも車の例えですが、 ブレーキを踏んでからウィンカーを出す車にイラッとしたことはありませんか?




減速や停車をする時は、まずサインや声出しをして一呼吸おいてから、 

足を止めたりブレーキをかける習慣をつけたいものです。




DSC00152改




このように集団走行では死角によって前方が見えにくいわけですが、

車間を開ける他に、これを少し緩和する方法があります。



それは一列に並ぶ集団を 少しずつ交互にずらす方法です。

言葉で書くとわかりにくいですが、具体的には下図の要領です。




集団走行




一台ずつ交互にずれているのが おわかりでしょうか?


こうすることによって前方が少し見えやすくなり、

万一の追突も より起こりにくくなります。



ただし、あまり大きくずれると他の交通に迷惑をかけますし、

特に幅の狭い道路や、交通量の多いところでは自重した方がよいでしょう。







次に交通量の多い道路を10台以上で走る時、

車列が長くなると、車がなかなか追い越せなくて停滞させてしまいますね。



そこで おおよそ5台ずつ毎に班をつくって間隔を開け、

車が追い越しやすくすると、交通がスムーズになります。




特に集団走行になれている人は車列が長いと感じたら、

率先して前と間隔を開けて下さいね。



間隔の目安は、およそ車3台分くらいですが、

あまりこだわらずに状況に合わせて対応するのがベターです。




DSCF7696.jpg




それから前方に停車車両や歩行者などがいて それを避ける時。

前の人から右に寄るように合図があります。
 (子供の写真で申し訳ありません ^^;)




DSC02461.jpg




このような時にうしろから車が来たら、追い越しをやめなければなりません。


前から避ける合図、うしろから 「後車」 の合図が同時に出された場合、

もちろん、後車の合図が優先されます。







そしてもうひとつ、前の人からはうしろの状況がわかりません。

たとえバックミラーを装備していても、集団走行では1~2台うしろしか見えません。




そこであなたが1グループの最後尾を走っていたとします。



前方に障害物があって、右に寄れの合図が出そうだなと思ったら、

ミラーや目視で後方確認し、何も来ていない場合は



「後ろOK~!」



などと合図してあげると、スムーズに追い越しが出来ます。


もちろん初級編で触れたように、 前方不注視になるほど振り向いてはいけません。

あくまで余裕を持って出来る人のみのテクニックです。




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また、道路外から飛び出して来そうな車に掌で停車のアピールをしたり、

長い車列を苦労して追い越していく車に手をあげて謝意を示すなど、


余裕があれば他の交通への配慮も忘れずに。






こまかい事を言えば、まだまだ色々あるのですが、

今回ふれたのは全て、集団の中も外も含めて 周りに配慮する

というのがポイントになります。




集団走行になれてきて周りを見る余裕が出てきたら、

是非これらを実践してみて下さい。







そして次回はイベントなどで集団走行をコントロールする

“管理編” について紹介したいと思います。









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