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集団走行を安全に楽しむために (管理編その②)


集団走行を安全に楽しむために 管理編の続きです。


管理編はその名のとおり、イベントを管理運営する人や、

サークルやチームのリーダーの方に向けた内容です。




前編同様、 イベント管理に関係のない人も、

四方山話のひとつとしてご覧いただければと思います。



前回の内容はコチラ
http://cyclemedia.blog.fc2.com/blog-entry-27.html





イベントを安全快適に行うためには、準備段階が最も重要です。


この準備で90%以上運営作業は終了していると言っても過言ではありません。




で、当日は計画にそって進行するわけですが、


ハッキリ言って気の知れた仲間で島のような走りやすいところならば、

40台くらいで走ってもそんなに管理はむつかしくありません。





ですが、初心者からベテランまでいる雑多な集団で、

そもそも集団走行自体あまり経験がない人が多く参加する場合、


管理にそれなりの工夫が必要になります。







それではイベント当日の流れにそって順に説明しましょう。






【ブリーフィング】



集合場所で挨拶を兼ねて、当日のスケジュールと注意点を説明します。


このブリーフィングも、詰め込み過ぎて長々としゃべっては参加者の記憶に残りません。


当日全体の大まかなスケジュールと次の休憩ポイントまでの説明にとどめ、

そこから先の詳細や注意点は休憩ポイントごとに説明するとわかりやすいです。




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また、ハンドサインやキープレフトなど、

全体の集団走行のマナーに関することは、簡単でも必ずやっておきたいことです。


おなじみのメンバーが多ければ、少々ハショッても大丈夫ですが、

初参加の人が多ければ、それだけ丁寧にする必要がありますね。





あと余談ですが、 参加者同士は初対面ということが多いものです。


自己紹介の時間を設けるのが一番いいのですが、

たくさんの人の名前を いきなり覚えられる人は少ないと思います。


そこで我々のイベントでは、10人以下なら各自自己紹介、

それ以上ならリーダーが出欠をとることで替えています。




DSC01252.jpg




過去の経験からもっとも有効なのは、 各自 名札 を用意してもらうことです。


もちろん、ニックネームでかまいません。

これをイベント中、サドルのうしろなどにつけてもらうと、

今後の交流にも役に立ちます。




というのも、せっかくイベントで仲良くなったのに、

名前がわからないままで次に会った時に気まずい思いをした・・



という経験をする人が多く、 あれは誰だったのか教えて欲しいなど、

問い合わせがくることもしばしば。 ^^;


名札は有効なので、是非おためし下さい。









【集団走行】



ブリーフィングが終了したら、いよいよ走行開始です。





イベントでの走行方法は、大きく分けて 二通り あります。



ひとつは次の合流ポイントまで、各自好きなルート、好きなペースで走行 してもらう方法。


この方法は管理が楽なうえ、 参加者もお互いに気をつかうことなく、

自由に楽しめるのが最大のメリットです。


また、比較的交通量の多い区間も分散してくれるので助かります。





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ただし参加者が次の合流ポイントまでの道を知っていることが前提になり、

途中で誰かがトラブルにあったり、いなくなったりしても わかりにくいというデメリットがあります。


もちろん点呼自体をとらず、 途中合流も途中離脱もOKにしておけば、

管理者も参加者も気楽で自由になります。


ですが、参加者が万一深刻なトラブルにあっても、 誰も気づかないおそれがあります。

この場合は各自自己責任の意識を しっかりもってもらえることが前提になります。




また、足並みが違うことによって、運が悪ければ、

イベントなのに終始ひとりで走っていた・・  という参加者も出てきます。





以上をふまえて 自由走行パターンにする時の条件を列記すると、



①コースを熟知した常連がメインであること。

②道に不案内な人や初心者がいる場合は、

 責任をもって同行してくれるメンバーがいること。

③合流ポイントでの合流時間を明確にしておくこと。

④途中離脱の場合は、事前に申告してもらうこと。

 もしくは点呼自体をとらないこと。




などが挙げられます。

ほぼ一本道なコースや、島などでは有効な方法ですね。




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もうひとつの管理方法は、 参加者全員がひとつの集団 になって

終始ほぼ一緒に走る方法です。



この方法だとルートに不案内な参加者も迷うことなく、

安心感と 参加者同士の一体感を満喫できます。


また、管理する側も常に全体を把握できるので、

タイムスケジュールの適切な管理に加え、トラブルシューティングも迅速におこなえます。




ただしデメリットとして、 人数が多くなると車列が長くなり、

交通量の多い道などで他の交通に迷惑をかけることになります。


また、どうしても脚力の無い人に合わせたスローペースになるので、

速く走りたい人にはガマンが強いられます。





そこでこのデメリットをほぼ解消する方法をこれからご紹介します。


実はこれから説明することが、 この 管理編のメイン であり、

我々が数年かけて工夫を重ねたノウハウです。


この方法を用いれば、100台規模の大集団でも管理が可能なので、

是非お役立ていただければと思います。








まず、基本 先頭は集団全体のリーダーです。

巡行速度をコントロールしたり、交通状況に合わせて様々な指示を出します。


コースとタイムスケジュールの把握はもちろん、

大きな集団になればなるほど、集団走行管理の経験が必要です。






リーダーの次に重要なのが “しんがり” です。


しんがりは常に最後尾にいて、決して他の参加者を抜くことはありません。

なので中継ポイントなどで しんがりが到着していれば、

参加者が全員揃ったことがわかります。



このことは後ほど述べる管理テクニックにも応用されます。

先頭・しんがり

10台前後の集団なら、 このリーダーと しんがりだけで十分ですが、

それよりも参加者が多くなると、 車列が長くなって他の交通に迷惑になります。



よくブリーフィングなどで車列が長くなったら適当に車間を空けて下さいとお願いしますが、

まず誰も実践してくれません。




そこであらかじめ 5台前後をひとつの班として分け、

それぞれの班の先頭に、集団走行になれている人を班長として配置します。

班長

こうすることで重要な打合せは班長に伝えるだけでよく、

休憩ポイントごとに班長を集めるだけで、ほぼ管理ができてしまいます。


しかも各班長さんは ちゃんと決められたペースと車間を守ってくれるので、

追突や渋滞の防止につながりますし、 万一集団が千切れてしまっても安心です。




ちなみに班分けをする時は、 前の班に速い人を集め、

後ろの班になるにつれて遅くなっていくようにすると管理しやすくなります。


なので管理者は参加者の足並みをなるべく把握しておくことが肝心ですが、

初参加の人が多い場合は、ある程度走行ペースを申告してもらい、

足並みが合わない時は班を移動してもらうなどして対応します。








次に信号で集団が途切れた時、

交差点でどっちに進むか案内が必要な時、


その場でみんなで待っていては、大変時間がかかる上に、

道路上に大集団がとどまることになってしまいますね。





かといって いちいち案内看板を出すわけにもいかず、

ビックイベントでもない限り、誘導員を配置することも出来ません。


全ての班長にコースを覚えてもらうのも難しい場合があります。







そこで威力を発揮するのが ポイントマン です。




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ポイントマンは数人必要で、 常にリーダーの側にいます。


そしてリーダーの指示で交差点などにとどまって、

右左折や減速、その他の注意喚起などをおこない、


参加者全員が通過するのを見届けてから、集団の最後尾につきます。

この時、しんがりが目印として大いに役に立ってくれるわけです。

ポイントマン

誘導を終えたポイントマンは、出来る範囲でリーダーのいる先頭に戻ってもらいますが、

ムリに飛ばす必要がないように采配するのがポイントです。






ここまででお気づきでしょうが、 このポイントマンを任せられる人というのは、

走力と安全意識の比較的 高い人になります。



とても頼りになるメンバーでありつつ、

場合によっては、前に後ろに走り回るため、

一般の参加者よりも長い距離を高めの強度で走ることになります。





つまり、参加者は安心して走行することができ、

ポイントマンは、スローペースを我慢することから解放され、

存分に走力を発揮できるわけです。





ただし忘れてはならないのは、誘導するあいだ、

ポイントマンはずっと同じ場所にとどまることになります。


参加台数が増えるほど、 足並みの差が大きいほど、

誘導時間は長くなります。



真夏の炎天下での誘導、

真冬の低温下での誘導など、


体力も気力も奪われることになるので注意が必要です。








以上、大人数の集団をひとまとめにして移動する場合、



① リーダー

② しんがり

③ 班長

④ ポイントマン





これだけのスタッフがいれば、100台規模の大集団もコントロールできます。

あとは参加人数に応じて、班長とポイントマンの数を増やすだけ。





サイクリングイベントを何度も続けているうちに、

こうした班長やポイントマン候補はドンドン増えていきます。


そういう仲間が増えるほど運営は楽になり、

班長やポイントマンをお願いするたび、その人のスキルもドンドン上がっていきます。





こうしてサークル全体の安全レベルが底上げされ、

その中から新たな集団やチームが出来たり、

他の団体にシェアされていきます。






また、最初にお断りしたとおり、

今回のシリーズで書いてきたことは全て発展途上であります。



もっといい方法やアイデアをお持ちの方や団体がありましたら、

是非教えていただきたいと思います。






そうすることによって、 自転車界全体の環境が

きっと よくなっていくのですから。



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